ツレズレ日記

日々思ったことを書いていきます。

バンドはボーカルが運命を握る

当たり前と言えば当たり前だけどバンドはボーカルが全体の運命を握っている。ボーカルがある日もうやめると言ったりソロでやりたいと言い出したらそこで終わりである。ギターやベース、ドラムならメンバーが抜けても代わりを補充すればいい。サポートメンバーに依頼するという手もある。

 

だけどボーカルが抜けたら代わりを補充というわけにはいかないしサポートメンバーに頼むというわけにはいかない。バンドのメンバーは自分の運命や人生をボーカルに握られることになる。もともとボーカルが作詞作曲している場合バンドのメンバーは必要なのだろうかという疑問もある。

 

チェッカーズのメンバーが暴露本をかつてだして本屋で立ち読みをしたことがある。そのメンバーは本当は解散したくなかったのにボーカルの藤井フミヤがやめると言い出して解散せざるを得なくなり藤井フミヤのことをとても恨んでいた。その人は楽器を演奏するでもなくフミヤの後ろでコーラスしているだけで毎月何百万円ももらっていたらしい。

 

その高収入がなくなるのだから恨みたくなる気持ちもわからなくはない。でもその人自身は何の能力も技術も魅力なくさんざんおいしい思いができたのだからそうとうラッキーだ。フミヤにおんぶに抱っこで稼がせてもらったのだから感謝してもいいのではないかと思った。

 

この本を読んだときバンドはボーカルが運命を握るという当たり前の事実を再認識した。