ツレズレ日記

日々思ったことを書いていきます。

大相撲の謎

貴乃花親方が突然引退してにわかに大相撲が注目を集めている。確かにいろいろわからないことがあり謎があり不思議なことがある。だけどもっと根本的なところで大相撲には謎がいっぱいある。まずこの現代社会で力士になりたいという人がいるのが不思議だ。

 

十両になるまで無給で下働きのような待遇なのだ。厳しい稽古に耐えてさんざんただ働きさせられ、しかも大部屋に雑魚寝の生活でプライベートはなし。十両になれるのは百人のうち数人という話を聞いたことがある。そんなブラック企業真っ青な待遇に、常になりたいという人がいるのが一番の謎だ。

 

運良く十両になれれば給料がもらえ個室ももらえるといっても幕下に落ちればすぐになくなる。そもそも給料とか個室って今の時代、最低限の条件だろう。さらに幕内に定着して活躍しても親方として相撲界に残れる可能性は低い。親方の娘と結婚するとか部屋に後継者がいないとかでないとなかなか親方になれないらしい。

 

大活躍しても親方になれない人がいる一方、親方の娘と結婚したとたん引退してしまう人とか幕内1場所しかしていないのに後継者がいない部屋の親方となってしまった人もいる。つまり親方になれるかどうかは運の要素も多く、なれない可能性が極めて高い。力士なんて30歳までやれればいいほうだろう。

 

ほとんどの人は第二の人生を迎えることになる。最初から違う世界にいたほうがいいような気もするけどどうなんだろうか。戦後日本が貧しかった頃は好きなだけ食事ができるということで力士になる人が多かったという。今はそういう時代ではない。相撲界にいると目に見えないいいことがあるのだろうか。そのいいこととはなんなのか少し考えてしまう時がある。