ツレズレ日記

日々思ったことを書いていきます。

人が死なないと問題にならない

世の中には様々な問題や事件があるが改善しようと思えばできるのに改善されないことは多い。たとえば学校のいじめ問題がある。基本的には人が死なないと問題とならない。もっと言うと死んでも問題を隠滅しようという動きが起こる。死んでも問題にしないようにするくらいだから死なない限り問題にはならない。他にも過労死問題がある。人が死んでようやく問題化されるがそうでなければ問題とならない。

 

これもたとえ人が死んでも企業に責任はなかったと言い出すこともある。人が死ななければ何も問題とならない。人が死なないと問題化さえできない、もっと言えば問題とさえならない可能性があるということが日本社会の構造的問題という気がする。組体操で毎年骨折する生徒がでているのにやめないとかも理解できない。骨折するリスクを負ってもまですることとは思えない。死人がでていないからかもしれない。

 

死人がでてさえ変わらないものとしては交通事故がある。交通事故で毎年大勢が死んでも対策が手ぬるいのはどうしてだろうか。時速50キロ以上走れない車しか作ってはいけないように法律を変えるとか飲酒運転したらすぐ免停とかにすれば事故は激減するのではないか。もう原爆で殺された人より交通事故で死んだ人が多くなってもなかなか現実は変わらない。

 

人が死なないと問題提起さえできず、多勢死んでも何も変わらないかもしれない人間社会。何かを変えようというのはあきらめて流されて生きるしかないのだろうか。